悪質金融業者の手口

 以下のような金融は犯罪行為なので,被害に遭わないように注意しましょう。
 また,既に被害に遭われた方は,速やかに警察等に相談してください。

1 高金利

 業者であれば年利29.2%(ただし日掛け業者については特例あり),非業者については年利109.5%を越える利息で金銭貸し付け契約を行うことは,出資取締法5条に違反し,処罰(3年以下の懲役,300万円以下の罰金)の対象になります。
 3万円借りて,10日で利息が1万7000円など年利1500%からときには6000%以上というのは,もはや論外。
 このいわゆる「ヤミ金融」と呼ばれる業者の手口の特徴は,多重債務者に対してダイレクトメールを送り,取引はほとんど電話とファックスだけで書面は残さない,取立が恐喝まがいであるなどです。
 また,ダイレクトメールでは低金利を謳っていますが,「取引実績がない」などの理由で高金利での取引を要求され,そのままずるずると行くというパターンも横行しています。

2 「カードで商品を買って送って下さい」

 高額の融資を条件に,「お客様の信用を確かめるため」「当社との取引実績を作るため」と称して,クレジットカードによって買い物をさせて,それを送らせる。結局幾ばくかの金を送るのみで(それすらないところもある),「審査が通りませんでした」などと言って,高額の融資の話はどこかに飛んでしまう。
 このような手口は取込詐欺であり,このような業者は,刑法246条1項により10年以下の懲役に処せられます。
 また,だまされた方も,クレジット会社に対し損害を与えている(本来カードで購入したものは,ローンを支払い終わるまでは他に譲渡できない)ため,破産・免責の際に免責不許可事由とされる場合がありますし,悪質な場合は,詐欺罪として,処罰される場合もありますのでご注意を。

3 「審査のためにサラ金から金を借りて下さい」(紹介屋)

 低利・高額の融資の条件として,「審査のため」と称して,大手のサラ金会社から数十万円を借りさせ,それを指定口座に振り込ませて,あとは待てど暮らせど連絡が来ない。
 このような手口も取込詐欺です。この場合,原則としてサラ金会社に対する借金は残ることになるので,注意が必要です。

4 融資詐欺「融資のために○○をする必要がありますので,先にその手数料を払ってください」

 融資のための必要経費と称して,申込者にお金を振り込ませ,結局融資をしないまま,姿をくらましてしまいます。これも,詐欺の手口ですので,ご注意下さい。経費の典型例としては,ブラックリストや信用情報に載っているので,その情報を消すための費用を払えば貸すとか,登録料とかが多いようですが,他にも,様々な名目で,お金をだまし取ろうとします。

5 架空請求

 債権回収業を名乗る業者から,債権譲渡を受けたとして,突然通知が来るというものです。知らずに支払うと,後で取り戻すことは,非常に困難ですし,なんだろうと思って,連絡をしただけでも,ヤミ金融まがいの請求をされる場合がありますので,ご注意下さい。そもそも,債権譲渡は,譲り渡し人(旧債権者)からの通知があるか,債務者の承諾があって,初めて債務者に対抗できるとされています(民法467条1項)。

 
 以上のような金融業者は,ダイレクトメールの他,雑誌,新聞の折り込みなどに広告を掲載していますので,つい信用してしまうというケースがあります。十分注意をした上で,怪しいと思ったときは警察や弁護士に相談しましょう。


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